大西、綾城氏、神鋼テクニカルアドバイザー就任

発表から一週間経ってしまい、今更という感じですが、神戸製鋼ラグビーのテクニカルアドバイザーとして、大西一平さん、綾城高志さんが就任することになりました。大西さんはコンタクト部分を主に、綾城さんはFBを中心にBKへのアドバイスをされるそうです。4月3日付で公式ページにも掲載されています。

神戸製鋼ラグビー公式HP

時事通信社　「大西、綾城氏がアドバイザーに＝ラグビー・神戸製鋼」

ああ、びっくり。平尾誠二さんがGM兼総監督に就任したかと思ったら、今度は、大西さんと綾城さんらがテクニカルアドバイザーとはね。

平尾さんはV1～V3のキャプテン、1997年から2000年まで日本代表の監督も務めました。大西さんはV4～V6のキャプテン、引退後は日本初のプロコーチ宣言をしました。綾城さんはV1からの名FBとして安定したプレイと、神戸製鋼の社員としては、広報部の仕事もそつなくこなす器用な方と、錚々たる御三方。そんな神鋼の黄金期を引っ張ったOBたちが係わるわけで、期待も高まります。

が、しかしね・・・私はこの記事↓が気になります。

スポーツナビ　3/13　平尾神鋼“サバイバル制で名門復活だ”

～　スポーツナビから引用　～

もちろんメンバー編成においても一切、妥協はしない。「実力主義です。あらゆる場面で“コンテスト”していく。練習では味方相手でも勝たなければいけないし、試合では敵に勝たなければいけない。そういう習慣を身につけて欲しい」と、毎日の練習で選手をふるいにかけていくことになる。
　
　キャプテンのＳＨ後藤翔太（２４）は「１つ１つのプレーを全部チェックされる。ミスすれば自分が出られないという危機感がある」と表情を引き締め「去年までは（試合に）出る人は出る。出られない人は出られないという雰囲気があった。でも今度はコンテストに勝ち抜けば試合に出られる。面白いことになると思う」。“サバイバル”の先にあるチーム力アップに期待を込めた。

～　終わり　～

これを読むと、今回、大西、綾城両氏が就任した理由がなんとなく解ります。平尾さんの言葉どおり、実力主義なんてのは、当たり前の話であってね、Ｖ７時代はスタメンに入れるか入れないか、チーム内での競争は熾烈だったわけです。今更、何をおっしゃっておるの？　それを敢えて言葉にしているってこと自体、ここ数年の神戸製鋼というチームの内情を表しています。

あ～、やっぱり緩かったのねぇ。こんな状況じゃ、強くなんかなりませんよ。こういうゆる～い風土を改めるべく、大西さん、綾城さんには、プロとしての厳しさ、グラウンドでプレイができることのありがたさを、キッチリと教えて欲しいものです。

後藤キャプテンの『出る人は出る。出られない人はでられないという雰囲気があった。』という発言には、目が点になりました。あらら、そうだったの？　そりゃ～、チームの雰囲気はガタガタ、ギクシャクしますわな。昨シーズンまでのあのブザマな負けっぷりが、これで納得できました。こんなことでは強くなれっこありませんわねぇ。

競争をなくした組織は、楽な方へと流れる。　

こんなことは、企業内でも普通にあることです。

手遅れにならないうちに、この御三方たちには、若い選手たちにプレイの技術をアドバイスすることはもちろん、TLでプレイできる、することの意味を啓蒙してもらいたいものです。ああ、今回はちょっと辛口でしたかね？

↓　2005年のコベルコラグビーフェスタのOB戦に出場した綾城選手の後ろ姿。もちろん15番です！

コメント 10

確か綾城選手は同級生のはず。物凄くトリッキーな動きの選手でしたね。
手腕に期待です。
by (2007-04-10 12:36) 

平尾さん、一平さん、綾城さんといよいよＶ７戦士によるテコ入れが始まったんですね。やっぱり関西は神鋼が強くないと盛り上がりません。
ちなみに綾城さんは私の１つ上の先輩で、当時“蝶のように舞い、蜂のように刺す”ステップやランニングはメチャスゴでした。
よく、「バックスはボクサーのような薄く軽くて強い筋肉をつけなあかん」と言っておられたのが印象に残ってます。
顔はハンサムで優しそうなんですが、ラグビーには大変厳しかったので、この先が期待されますね！
by ＩＣＫＷ１９６７ (2007-04-10 12:58) 

☆STEALTHさん
綾城さんと同級生なんですか！　
そうそう、トリッキーな動きで相手チームのFBは嫌がっていたようですね。
ああいうプレイができるFBを、是非、育てて欲しいです。
Jsportsの解説では、鋭い発言をされていて、現役当時もきっとこんなことを考えながらプレイをされていたのかなあ、と感心します。

☆ＩＣＫＷ１９６７さん
来シーズンのTL、関西からは神戸製鋼だけですからね。順位を上げてもらわないと。
おお、こちらは1つ先輩ですか！　

蝶のように舞い、蜂のように刺す　←上手い！！　いい表現ですね。
薄くて軽い筋肉ですか・・・奥深い言葉です。この写真を撮った日に、少しお話ししましたが、穏やかな口調で親しみがありました。現役当時は、FBに綾城さんが出ていると安心して観ていられましたね。ビシビシ鍛えて欲しいです。
by サファイヤ (2007-04-10 22:44) 

綾城選手、V1時代は糸の切れた凧のようでした。
そんな選手を育てて欲しいですね。
by あまちゃん (2007-04-10 23:50) 

いやぁ、これでディフェンスはかなり良くなるはず･･･
綾城の相手のキックをコントロールするポジショニング。
現役時代は相手の蹴ったボールの落下点には必ずいると。
7連覇時代はディフェンスが良かったですからねぇ。
全部は調べられなかったけど、決勝だけなら20点以上とられたことなかったしね。

まあ、来シーズンはかなり楽しみになったかなと。

あ、後5/12もね（笑）
チケット買いました。（＾＾）ｖ
by kusama (2007-04-11 00:28) 

☆あまちゃん
糸の切れた凧とは、面白い例えだわ～。綾城さんは、どこに行くか分りませんでしたよね。そう動く？　とね。
by サファイヤ (2007-04-12 13:38) 

神鋼を愛するがゆえの辛口。いいのではないでしょうか。
裏返せば、今回の指導陣一新で来シーズンに懸けているということが
わかりますね。
やっぱり関西は神鋼が強くないと。
by norinori (2007-04-12 17:30) 

☆kusamaさん
ディフェンスの向上もですが、得点力も上げて欲しいですね。

>綾城の相手のキックをコントロールするポジショニング。

↑そうそう、これこれ！　
こういう渋いプレイを今の選手たちには習得してもらいたいです。
綾城さんのFB、大好きだったなぁ。
7連覇時代は、観ていてとにかく面白かったし、負ける気がしませんでした。
来シーズンはハラハラさせないで欲しいなぁ。

5/12も、もちろん楽しみです！！　　

☆norinoriさん
はい、その通りです。あえて辛口で書いてみました。
指導陣が一新されて、いい加減に来シーズンはマシになってもらわないとね。各チームが強くなってTLを盛り上げないといけませんよ。
by サファイヤ (2007-04-12 18:56) 

☆IXY-nobさん
nice!　ありがとうございます。
by サファイヤ (2007-04-13 22:08) 

☆HALさん
nice!　ありがとう。
by サファイヤ (2007-04-15 20:10)