ウィルキンソン イングランド代表引退

【12月13日 AFP】（記事更新）ラグビー、イングランド代表フライハーフのジョニー・ウィルキンソン（Jonny Wilkinson）が12日、代表からの引退を表明した。

　32歳のウィルキンソンは、2003年ラグビーW杯オーストラリア大会（Rugby World Cup 2003）の開催国オーストラリアとの決勝で優勝を決めるドロップゴールを決め、ラグビーの歴史にその名を刻んだ。

　テストマッチ出場通算91試合のウィルキンソンは、オールブラックス（All Blacks、ニュージーランド）のダン・カーター（Dan Carter）に次いで歴代2位となる得点数1179点を誇り、イングランド代表の最多得点記録を保持している。

　しかし、度重なる負傷に悩まされるなどしたウィルキンソンは、2011年ラグビーW杯ニュージーランド大会（Rugby World Cup 2011）では頼りのゴールキックも精彩を欠いて、イングランドは準々決勝で敗退した。

　自身の公式ホームページ上でウィルキンソンは「ラグビーの国際舞台から身を引くことをアナウンスします。4度W杯に出場し、テストマッチ91試合に出場、そして非常識な数の負傷や数々の挫折で信じられないほど特別な達成感を得ました」とコメントし、続けて2009年から所属するフランスリーグTOP14のトゥーロン（Toulon）での現役続行を明言している。(c)AFP/Julian Guyer

 

あ～、とうとう引退してしまうんですね、白王子（by 森本優子）。2003年のＷ杯決勝、イングランド対オーストラリア。両国とも一歩も譲らない壮絶な戦いで延長戦に突入。最後は、ウィルキンソンの蹴った楕円球が、すーっとゴールポストへと吸い込まれて劇的なノーサイド！　見事イングランドが優勝を果たした、あのシーンが忘れられません。

彼のすごさはキックだけではなく、自分より大きな選手に向かって、果敢にタックルをお見舞いしていたこと。激しいタックルを見るたびに、「あの体でよく倒すなぁ」と、感心していたものです。やはり、気持ちが入ったプレーは心揺さぶりますね。それが故に、怪我が多かったのも確かです。大畑さんといい勝負か？　名選手にとって、怪我は勲章なのかな。ニューカッスル・ファルコンズで来日した時は、虫垂炎になってしまい残念でしたね。

赤い薔薇のジャージからは引退ですが、フランスのチームでプレーは続けるようなので、今後も、もうちょっと追いかけてみたいな。

ウィルコ、ありがとう。

---

＜関連記事＞

■　ウィルコ代表引退＆田村優　（愛好日記　2011.12.13）

タグ：ジョニー・ウィルキンソン イングランド代表

コメント 8

ウィルコも代表引退ですか。３２歳かぁ。微妙な年齢ですね。
サァファイヤさんが書かれてる通り、私も彼のキック力や得点力が目立ちますが、あのディフェンス力は凄かったと思います。
「非常識な数の負傷や数々の挫折で信じられないほど特別な達成感を得ました」・・・なんて素敵なコメント！
by ＩＣＫＷ１９６７ (2011-12-14 03:41) 

こんにちは。
このウィルコの代表引退の件、NZの昼間のFMラジオ（クライストチャーチの地震以降在宅勤務になったので（汗））や夕方のTVのニュースでも取り上げられていました。
RWCではダニーデンにイングランドvアルゼンチンを見に行ったのですが、なんだかキックをはずしまくったウィルコをみて、おいおい…と思ったのですが、代表引退と聞くとやはりちょっと寂しく感じます。
おっしゃるとおり、ディフェンスが良かったですよね。キックもディフェンスも…というところが、すばらしかった…いや、まだフランスでプレーするということなので過去形は失礼ですかね…すばらしい選手だと私も思います。
by nzsheep (2011-12-14 05:19) 

☆ＩＣＫＷ１９６７さん
イングランド代表で32歳は、厳しいかもしれませんね。
あのディフェンス、やはり凄いですよね！　
どんだけ倒すぅ～！？ 　っていうくらい、いろんな所に顔を出してましたよ。

最後のコメント、素晴らしいですよね。
幾多の困難を乗り越え克服した時の特別な達成感。
もう、やり残したことはないってことなんでしょうか。
どこか大畑さん引退の時と重なります。
by サァファイヤ (2011-12-14 22:35) 

☆nzsheepさん
こんばんは。
NZからコメントありがとうございます。その後、クライストチャーチの復興は、進んでいますでしょうか。東北は、まだまだ支援が足りていないですね。
ウィルコの引退が、FMラジオやTVのニュースで取り上げられるとは、さすが、ラグビー王国。
今年のW杯では、まさかというくらい連続してキックを外していて、ウィルコらしくないなぁ、と思ってました。そしてそのまま引退とは、寂しいです。
芸術的なキックの巧さももちろんですが、まるでCTBのような激しいディフェンスが、イングランド代表を助け、鼓舞してきたのでしょう。
フランスでも、もうひと花咲かせて欲しいです。
by サァファイヤ (2011-12-14 22:54) 

ウィルコの引退正直惜しいな～と思います。
32歳という年齢で次のワールドカップは正直難しくてもあと1～2年はできたんじゃないかな？と思います。
サァファイヤさんの書いている通り2003年のＷ杯決勝戦でのゴール忘れられません。

現役引退ではないのですが、やはりあの白いユニフォーム、そしてブリティッシュライオンズのユニフォーム姿がもう一度見たかったですね
by アニ (2011-12-15 10:08) 

☆アニさん
やはり、あの白に薔薇のジャージでプレーする姿、まだ見ていたかったですよね。
2003年Ｗ杯の、あのドロップゴールは、いま観ても鳥肌がたちます。
極限状態で、あの集中力は素晴らしかったです。
今回のＷ杯ではウィルコらしくないキックのミスが何度かありました。でも、代表を引退するとは、思わなかったです。
あ、ブリティッシュアイリッシュライオンズもあったんだ！　寂しいなぁ。
by サァファイヤ (2011-12-15 23:55) 

　正直、ウイルキンソン選手の代表引退より、イングランド代表監督の方が気になります。もしかしたら、エディ・ジョーンズ氏、日本とイングランドで天秤にかけているのでは？
by トリック (2011-12-18 13:15) 

☆トリックさん
エディ・ジョーンズ氏、イングランドの監督になる話があるんですか？　それは知りませんでした。
イングランドも今回のＷ杯は、あまりパッとしませんでしたからね。日本の監督も気になります。
by サァファイヤ (2011-12-19 22:59)