ウィーンフィル ニューイヤーコンサート 2005 [音楽]
今年のニューイヤーコンサートを見逃してしまったのだが、きのうの夜、NHK教育の「芸術劇場」で再放送していたのを、偶然見ることができた。
指揮は、ロリン・マゼール。この季節に、「ニューイヤーコンサート」なんていうのもオツじゃないか? と思いつつ聴いていると、昔まだサックスを吹いていた頃に演奏した、ポルカ「狩り」が始まった。
曲を聴きながら、懐かしさを感じたのと同時に、当時この曲を演奏したなんて、かなり無謀だったよな、と心の中で呟いていた。無茶してたのね、技術がぜんぜん伴ってないのに。
ヨハン・シュトラウスⅡの「ウィーンの森の物語」の演奏中には、ウィーンの街の景色が画面に映しだされていく。重厚な建物には歴史と文化を感じ、色づき始めた木々の紅葉は美しく、森の中をまっすぐに通る道が映し出されたときには、「ああ、こういうところをゆっくりと歩きたいなぁ」と安らぎを感じ、すべてがまるで絵画のようだった。
同じく「美しく青きドナウ」では、ガラッと変わって、青いドレスを着たバレリーナたちが、優雅に華麗に踊っている。その「青い」ドレスの色が、鮮やかなコバルトブルーから、緑がかった青、紫に近い青、それに水色にシルバーの刺繍と、どのドレスの色も「青」を基調にしているが、すべて違う「青」なのだ。
ニューイヤーコンサートのバレエに、青い衣装というのも珍しいが、その色を識別する人間の視覚には驚いた。ふたつと同じ色のない衣装をまとい踊る姿に、思わず引き込まれていた。
視覚と聴覚に心地よい時間を過ごした。
でもね、ラデツキー行進曲が放送されなかったんだけど、アンコールでは演奏しなかったのかな?
昭和の歌にドキドキです。 [音楽]
きょうは、ラグビーネタじゃないんですよ。
ちょっと前の話。確か先月7/1だったかな。テレビ東京で、いわゆる昔の歌、昭和の歌番組を放送していた。
その番組を何気なく見ていたら、懐かしい、懐かしい。私の年代には、古くて知らない歌手の方もいましたが、城みちる(もちろん本人ですよ)が出てきた時は、思わず笑ってしまった。
そして「イルカに乗った少年」を歌う姿を見ていると
なんだか彼は、吹っ切れちゃった感じ
で、歳はとっているのに活きいきしちゃってたのよね。なんだったんだあれは?なんか、いいぞ(笑)。城みちるのファンだったわけでもないんですよ。でも、なんかいいぞ、その吹っ切れた感じ。
女でもそんな服は着ないでしょう?というくらい、フリフリの衣装を着てノリノリで歌いまくる城みちる。いったい彼に何があったのか?
アイドル時代っていろいろ軋轢があったのかもね。でも、この日の彼、外見は歳をとっていたけど『イルカに乗った少年』になっていたのよね。
他には、太田裕美の「木綿のハンカチーフ」、三浦和人(雅夢)「愛はかげろう」、渡辺真知子「かもめが翔んだ日」などの名曲が当時の歌手によって歌われたのだが、いま聞いても、ぜんぜん作品として褪せていない。
特に「愛はかげろう」。当時、私はゴダイゴ(これも別記事に書きますよ)に傾注していたので、雅夢には注目していなかったのだけれど、この歌詞、いま改めて聞くとスゴイよ。歌詞を全部書くの大変なので、サビだけ書くとこんな感じ。
♪愛はかげろう、つかの間の命 激しいまでに、燃やし続けて
別れはいつも、背中あわせに 人の心を、ゆらして・・・♪
この作品、女心を男性の三浦和人が書いてるんですよ。まいるね、やられたね。
当然ですが女でもこんな歌詞、とても書けません。脱帽。