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『ASKA Symphonic Concert 2005』 聴きました。 [音楽]

先月、久しぶりにコンサートに行った。ASKAとフルオーケストラのコラボレーションという、普通のオーケストラのコンサートでもなく、ASKAのソロコンサートでもなく、ちょっと変わったコンサートだったが、これは心地よかった。

  

会場に行き席に着くと、ステージには当然だが、フルオーケストラ用に椅子が並べられている。

「あー、そうかぁ。きょうはオケがバックだから、こうなんだよね」と会場に入るお客さんや、ステージの様子を見ながら、だんだんとコンサートモードを蘇らせる。

開演ブザーが鳴り、いよいよコンサートが始まる。楽団員がステージに登場し、コンサートマスターの音でチューニングをする。「おお、そうだった。チューニングしなくちゃね。」と、オーケストラのコンサートでは、お約束のことをすっかり忘れていた。

そして音を聴いていたら・・・「ん?! フルート、ちょっと音が合ってないんじゃないか?」と、気になってしまった。どーも気になる。フルートのピッチが気になる。「うーん、ちょっとそれ低いよ。」と何度も内心つぶやくが、そのまま始まった。まぁ、いいや。

最初は、オーケストラが3曲くらい演奏し、そしてASKAがステージに姿を現した。「チャゲ&飛鳥」のコンサートの時ように、立ち上がる人もいない。

ASKAがしっとりと、新曲のバラードを歌い出だす。

はぁ~っ、心地よい、なんて心地よいんだろう。

目を閉じて全身を耳にし、どっぷりと音の中に身をゆだねる。オーケストラとASKAの歌声に包まれる。この感覚、忘れていた感覚。やはり、生演奏はいい

ASKAの曲を、どのようにオーケストラ用にアレンジするのかも興味があったが、どれも原曲を活かしつつ、オーケストラの楽器たちの特徴も活かしてアレンジされ、完成度の高い作品になっていた。

ラベルの「ボレロ」風のアレンジには、さすがに笑ってしまったが、よくここまでやったなぁと、曲が終わった時には思わず、「ブラボーッ!」と叫びたくなった。普通のオーケストラのコンサートなら、「ブラボーッ!」と声がかかった場面だ。

演奏は美しかった。弦がなめらかに響き、ホルンが吠え、ピアノが語り、パーカッションが踊る。ASKAの歌声がそれらに重り合う。

ASKAも、フルオーケストラをバックに歌うのは、初めてのことで緊張をしていたようだ。「はじまりはいつも雨」では、歌い出しのタイミングを逃し、「ちょっと待った。」と演奏を止めてしまった。

こんなハプニングも、生演奏ならではで楽しい。改めて「はじまりはいつも雨」が始まると、ステージと観客が一体になっていく。

素敵な時間・・・素敵な空間・・・。

あー、このままずっと、こうして歌を聴いていたい・・・。

そんな気持ちに駆られた。

演奏が終わり、照明が点き明るくなる。しばらく天井を見つめた。そして、耳に余韻を残しながら、席を立った。 

SCENEIII(初回限定盤DVD付き)

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  • アーティスト: ASKA
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  • 発売日: 2005/11/23
  • メディア: CD


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コメント 12

六本木純情オヂ

Chage & Aska のポスターに誤植があり、チャゲがChange となっていたのは誤植ネタとして超有名(VOW)だが、相方がフルオーケストラになっていましたか。チェンジOKですね。
by 六本木純情オヂ (2005-12-07 06:13) 

SPRING

すいません!400Nice頂きました。笑
もの凄く癒されてる感が全開ですね!
しばし神戸の敗戦もお忘れ下さい。笑
by SPRING (2005-12-07 13:53) 

nyan

チクショーーーコンサートかーー。
え?引っ張りすぎ?

うらやましい・・・
行ってないなぁ、コンサートとか。

で、、チクショーーー401だった。
    ↑これは、ホントにチクショーだわw
by nyan (2005-12-07 17:43) 

サファイヤ

>六本木純情オヂさん
うははははっ。VOWにそんなネタがあったんですか。チャゲ、かわいそうだぁ~。チェンジはしていませんので、くれぐれもお間違いなく。
いまでも、「チャゲ&飛鳥」です。

>ハルヒサさん
おお、400nice! だったんですね。どんどん頂いちゃってください(笑)。いやいや、モトイ。400nice! 踏んでいただき、ありがとうございます。久しぶりのコンサートは、やはり心地よかったですよ♪もう一度、聴きたいくらいです。そして、ラグビーも生がいいですよね。

>nyanさん
え? 引っ張り過ぎじゃないよ(笑)。
私も、さっき「nyan blo」で引っ張ってきた。あはっ。
チクショー、401nice! ありがとうーーww

コンサート、よろしいよ。行くべ、行くべ。
by サファイヤ (2005-12-07 19:24) 

姫、「耳に余韻を残しながら、席を立った」
文才、ありますなぁーv^^;
by (2005-12-07 20:28) 

サファイヤ

こうちゃん
え、文才?ぜんぜん、ないですよ~。褒めすぎです(汗)。 
姫は、やめてくださ~いっ。w
by サファイヤ (2005-12-07 20:55) 

袋田の住職

ちょっと待った!
良いですね・・・。
演奏がすごい時、思わず聞きほれて入りそこなうことが・・・。
私の場合、拍を数えて入ることにしてます。
じゃないと、伴奏が通り過ぎていく~~~
by 袋田の住職 (2005-12-08 07:48) 

サファイヤ

>袋田の住職さま
この時は、まるでリハーサルみたいでしたよ。その後、歌に集中するASKAはカッコよかったです。
そうそう、どんどん曲は先に行ってしまって待ってくれないんですよね。通り過ぎていく~~~その気持ち分かります。私もサックスを吹いていたときは、しょっちゅう曲から落ちました。譜面とニラメッコをし、どこどこ? と必死に追いついていたのを思い出します。入りはもちろん1、2、3、4と数えました(笑)。
by サファイヤ (2005-12-08 22:22) 

袋田の住職

譜面とニラメッコ!よくやりました・・・
by 袋田の住職 (2005-12-08 22:57) 

ゴールドサックス

♪どこどこ?♪今どこ?冷や汗が・・・
あーーーーーっ、夢だった。(←私の悪夢)
ライブはいいですね。(^^)
by ゴールドサックス (2005-12-08 23:13) 

ケンケン

オケをバックにしてのコンサートも普段と違っていいかもしれませんね。
立ち上がるまでもなく、落着いた気分で聴くコンサート、最後の一文が、コンサートのよさを物語っていますね♪
by ケンケン (2005-12-08 23:16) 

サファイヤ

>袋田の住職さま
やっぱりそうですか!焦れば焦るほど、ニラメッコしてしまいますよね(汗)。

>ゴールドサックス さん
うわー、ゴールドサックスさん、その夢は、かなり冷や汗ものですね。夢でよかったです♪

ライブには、こういう、「ちょっと待った」という人間味があっていいです! こんなことがあったんだと、逆に印象に残り楽しかったです。

>ケンケン さん
約40人のフルオーケストラをバックに歌うというのは、緊張もするでしょうが、気持ちいいでしょうね。私はこういうスタイル、悪くないと思いました。普通の「チャゲ&飛鳥」のコンサートとは、また違った雰囲気でステキなコンサートでした。
by サファイヤ (2005-12-09 17:11) 

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