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プッチーニ 『トゥーランドット』 聴きました [音楽]

初めてのオペラ鑑賞です。

  • プッチーニ作曲 : トゥーランドット(ホール・オペラ)
  • トゥーランドット : アンドレア・グルーバー(ソプラノ)
  • カラフ : ヴィンチェンツォ・ラ・スコーラ(テノール)
  • リュー : スヴェトラ・ヴァシーレヴァ(ソプラノ)
  • ティムール : ジャコモ・プレスティア(バス)
  • 指揮 : ニコライ・ルイゾッティ
  • 管弦楽 : 東京交響楽団
  • 4月3日(月) サントリーホール

実は、物語の内容もよく把握せず、いきなり行ってしまうという、かなり無茶なことをしました。ホールで配られたプログラムを開演前にざっと読み、いざ始まると・・・。

人の声というエネルギーに、圧倒され、独唱、合唱の声やオーケストラの音が、グワーっと迫ってきて、呑み込まれそうでした。それから、もう私の目は、字幕と舞台を行ったり来たり。そして、物語が進むにつれ、彼らの歌声に吸い寄せられていました。

「トゥーランドット」のストーリを簡単ご説明。
舞台は北京。絶世の美女トゥーランドット姫が、自分に求婚する相手に「3つの謎」を出し、解けなければ即座にその相手の首を断ってしまうという冷酷な女性。しかし、トゥーランドット姫に魅せられたダッタン人の王子カラフが、トゥーランドットに挑戦をし「3つの謎」を見事に解いてしまう。

トゥーランドットはカラフを拒む。そんなトゥーランドットに、今度はカラフが、「夜明けまでに自分の名前をつきとめれば、自分は喜んで死のう」と、トゥーランドットに告げる。トゥーランドットは、カラフの名前をつきとめるため、北京の街人たちに、その夜は「何人たりとも寝てはいけない」と命令を出す。
トゥーランドットは、ティムール(カラフの父)と、リューという女奴隷が、カラフと親しいことを知り、リューを拷問にかけるが、カラフを愛するがゆえに、リューはカラフの名前を告げることなく自害する。 

カラフは嘆き悲しむ。カラフは、死を覚悟し、自ら名前をトゥーランドットに告げてしまう。カラフの求愛に、やがてトゥーランドットは冷酷な心を開き、「カラフの名は愛!」と、カラフを受け入れる。

と、いう寓話なんです。なんせ、始めてなので詳しいことは、かなり端折りました。まだまだ、奥深いです、この作品。詳しくは→こちら

さて、そのラストシーン。

「あなたに 栄光を!」 「栄光を あなたに!」

と、トゥーランドットとカラフが朗々と歌い上げる場面で、私の脳みそは、大変なことになっていました。もう、ゾクゾクきて、何が何だか分からずに、鳥肌が立っていました。皆さんご存知の、あのメロディーです。あのメロディーが、ビリビリと体中に伝わり、自分の感情を越えて、涙が出そうでした。不思議な感覚、いままで味わったことの無い感覚でした。

演奏が終わり、歌手の方たちが挨拶をしにステージに並ぶと、観客はスタンディングオベーション、拍手がいつまでも鳴り止みませんでした。オペラ初体験は、素晴らしい演奏でした。

          

☆おまけ
この演奏会には、小泉首相と一緒に、トリノオリンピックのフィギューアスケートで金メダルを獲った、荒川静香選手が鑑賞に来ていました。荒川選手に気づいた観客から、自然に拍手が起こりました。

↓荒川選手がオリンピックで使用した「トゥーランドット」が収録されているCD

China Girl: The Classical Album 2

China Girl: The Classical Album 2

  • アーティスト: Zhan-hao / Chen, Gang He, Vanessa-Mae, David Arch, Vasko Vassilev, Viktor Fedotov, Peter Lockett, London Philharmonic Orchestra, Royal Opera House Orchestra Covent Garden
  • 出版社/メーカー: EMI
  • 発売日: 1997/09/09
  • メディア: CD

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コメント 13

ICKW1967

「誰も寝てはならぬ」は95年に憧れのトゥイッケナムでの5N.英仏戦のキックオフ前に楽隊が演奏したのを聞いたのが初めてでした。その後、3大テノールでパバロッティが歌って楽曲のタイトルを知り、荒川静香のスケートでオペラのタイトルがトゥーランドットだというのを知りました。
生のオペラって迫力あるんでしょうね。鳥肌が立つと言うのも分かるような気がします。
でも物語の舞台が北京だったとは意外でした。
by ICKW1967 (2006-04-05 12:55) 

鳥肌、わたしもご一緒したかった
もしかして、、、これは
小泉さんとあらかわさんが一緒に鑑賞したというあれですね
by (2006-04-05 14:17) 

lingnam

わ~、いいですねぇvv
私はオペラを観る機会が残念ながら外しまくりで(汗)。
北京に住んでいた頃にも故宮でトゥーラントッドが上演されたのに
観はぐってしまいました。いつかライブでみてみたいです。
by lingnam (2006-04-05 16:24) 

袋田の住職

小泉総理と荒川静香さん、いませんでしたか?
by 袋田の住職 (2006-04-05 16:39) 

誰も寝てはならぬ…今モーニングという雑誌でそういうタイトルの漫画が
あるんですよ。もし興味があれば読まれてみてはいかがでしょうか?
面白いですよー。(別にHとかそういうのではありません)
by (2006-04-05 20:20) 

ももず

オペラ最近はすっかりごぶさたです。
高いのに旦那寝るし。。。(-_-;)
衣装も舞台装置も歌もやはり生はいいですねー♪
by ももず (2006-04-06 00:38) 

サラブライトマンが歌うこの曲をモチーフにしたものもいいですよ。
by (2006-04-07 17:08) 

サファイヤ

☆ICKW1967さん
トゥイッケナムの5ネイションズで、楽隊が演奏したのを聴かれたのですか。わー、いいなぁ。それも鳥肌ものでしょうね。パバロッティの歌も聴いてみたいです。迫力ありそう。荒川静香選手のお陰でトゥーランドットは一気に有名になりましたね。スポーツにクラシックの曲が使われる場面って、意外とありますよね。今年の6ネイションズのイングランド戦の前には、エルガーの「威風堂々」が流れていました。聴きながら、いいなぁと思いました。オペラは初めてでしたが、ラグビー同様、やはり生はいいですよ。

☆HAZUMI さん
できれば、鳥肌、味わって欲しかったです!よかったですよ。
そうです。この日は、小泉首相と荒川選手が鑑賞されていました。
荒川選手は、とても細い方でしたよ。

☆lingnamさん
北京で外されましたか!それは、惜しいですね。是非、ライブでご覧になってください。

☆袋田の住職 さま
お二人ともいらっしゃいましたよ。二階最前列の中央で鑑賞されてました。ラストの場面では、首相も身を乗り出していましたよ。
by サファイヤ (2006-04-08 19:20) 

サファイヤ

☆アニさん
えー、そんな漫画があるのですか。物語は、トゥーランドットに関係しているんでしょうか?なんだか面白そうですね。

☆ももずさん
旦那様、寝ちゃうんですか!もったいない~。もう、ももずさん一人で出かけるしかない(笑)。なんてことは、できませんね。
衣装に舞台装置、そして歌声や演奏と、やはり生はいいですよね。

☆tanaka-ma3さん
いろいろなことをご存知ですね。それ聴いてみたいです。
by サファイヤ (2006-04-08 19:31) 

美枝子です

トゥーランドット今回フィギュアスケートで初めて知りました。
素晴らしいですね  いま はまっています。
演奏会に行ってみたいでーす
by 美枝子です (2006-04-22 20:32) 

サファイヤ

☆美枝子ですさん
クラシックの曲がスポーツの場面で使われることって、案外多いのですよね。このような形で、トゥーランドットが知られることも、作曲家にとってはきっと嬉しいことだと思います。ぜひ、生演奏でお聴きになってみてください。
by サファイヤ (2006-04-23 20:36) 

Cecilia

私も以前これの関連記事を書きましたが、それだけ閲覧数が突出して多いです。
大変な影響ですよね。
カラオケに良く行きますが、最近オペラの曲があるところを発見し、秘かな楽しみの場になっています。
人気のあるこの曲があってもおかしくないのですが、ありません。
歌いたくて仕方がありません。
by Cecilia (2006-07-24 06:25) 

サファイヤ

☆Ceciliaさん
いらっしゃいませ。お久しぶりです。やはり、書かれていましたか。
荒川選手がこの曲を使わなかったら、ここまで話題にはならなかったかもしれませんね。実際、今まで私はオペラは食わず嫌いで聴きませんでした。しかし、いつかは踏み込んでみようとは思っていたので、この「トゥーランドット」はいいきっかけになりました。逆に、オペラにハマリそうです。
カラオケにオペラの曲があるんですか!この曲はあってもおかしくないですね。入ったらきっと歌う人は多いでしょう。歌える人が羨ましいです。
by サファイヤ (2006-07-25 21:55) 

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